医師募集
はじめに | 産業医科大学神経内科学講座の概要 |
臨床研修内容・指導体制について | 週間スケジュール(神経内科・心療内科) |
研修修了後(7年目以降)の就業状況について | 申し込み方法 |
申し込みおよび問い合わせ先 |
はじめに
産業医科大学神経内科学講座(以下 当科)では、神経内科学および心療内科学の臨床や研究に興味をもつ医師を募集しています。
21世紀は脳の時代といわれています。臨床・基礎の両分野において脳科学への期待は高まる一方で、神経内科専門医は益々必要とされています。当科にも多くの医療機関から医師派遣の要請がありますが、十分な人数には達しておりません。一方、産業医学分野に目を向けますと、一般的な職場では痛みやしびれや脱力などは非常に高頻度にみられる訴えであり、中毒性疾患もほとんど神経症状を伴います。したがって、神経内科的な知識や経験は有用になることは間違いありません。 次に、心療内科については、現代のストレスの多い社会環境においてメンタルヘルスの重要性が叫ばれて久しいですが、これもまだ充足されておりません。産業医をされている本学卒業生の方からも心療内科的なアプローチを求められる現場が多いとの声が聞かれており、ますます心療内科の必要性は高まっていくものと考えられます。
神経内科学および心療内科学に関心を持たれた医師あるいは学生の方、詳しい内容をお聞きになりたい方は御遠慮なく御相談ください。意欲あるみなさんを心より歓迎いたします。
産業医科大学神経内科学講座の概要
産業医科大学は、産業医学および産業保健の振興を図るために、産業医学の実務者および研究者の養成を目的として、昭和53年4月に発足いたしました。これに伴い神経内科学講座が開講され、村井由之先生が初代教授に就任されました。平成9年4月1日から二代目として辻貞俊先生が教授に就任され、平成26年4月1日から三代目として足立弘明先生が就任され、現在に至っています。心療内科部門は平成2年6月に宮田正和先生が中心となり設立しました。平成23年4月からは兒玉直樹講師がチーフとして教育や診療を担当しています。
神経内科では生理学・薬理学・免疫学などの研究が主体で、他の臨床系だけでなく基礎系の教室とも共同研究を行っています。心療内科では心身症における自律神経系・免疫系などの研究を行っています。臨床面では神経内科・心療内科ともに多くの先進医療を採用し、数多くの臨床治験も行っています。
臨床研修内容・指導体制について
産業医科大学では産業医養成のため3つの産業医学卒後修練過程が設定されており、神経内科など臨床系は「産業医修練コースII(Cコース)」になります。このコースは6年間の修練過程のうち、はじめの2年間を前期課程、後の4年間を後期課程と設定しており、年次に応じた指導を行っています。
1~2年目(前期)
平成16年度4月から施行された新医師臨床研修制度に基づき、将来専門とする分野にかかわらず2年間、各地の病院にて研修を受けていただきます。この臨床研修制度により神経内科・心療内科だけではなく地域の様々な症例を経験し、臨床医として必要なプライマリケアの習得を目指します。
研修先の病院は医師臨床研修マッチングにより医師が不足している地域医療を対象とし、研修希望者と研修病院の希望を踏まえコンピューターにより組み合わせを決めます。
3年目以降(後期)
臨床研修3年目~6年目は、2018年4月から始まった新専門医制度に基づいた研修を大学病院または外部連携病院にて行い、神経内科または心療内科の専門的な知識および経験を積み、専門医取得を目標とした研修を行います。
神経内科では外来や病棟業務を通じて神経内科一般の理解を深めるとともに、脳波や筋電図などの検査手技・判読法も修得します。心療内科では外来や病棟の診療だけでなく、心理面接や心理テストなどの専門的な技術も修得します。
派遣を行っている外部関連病院としては、浜松労災病院・和歌山労災病院・山陰労災病院・新日鐵広畑病院・飯塚病院・熊本労災病院などがあります。3年目~6年目の外部関連病院での研修は原則として2年以内で、残りは大学病院での研修となります。国立循環器病センターで研修を受ける方もいます。大学院への進学の道もあります。
週間スケジュール
神経内科
月曜日 | 筋電図・誘発電位判読会 |
火曜日 | 病棟回診(心療内科と合同)、内科合同クリニカルカンファレンス(月1回) 症例検討会 |
水曜日 | 神経放射線カンファレンス |
木曜日 | |
金曜日 | 筋電図検査 |
心療内科
月曜日 | 新患カンファレンス、症例検討会、心療内科回診 |
火曜日 | 病棟回診(心療内科と合同)内科合同クリニカルカンファレンス(月1回) |
水曜日 | 病棟カンファレンス(看護スタッフとの合同カンファレンス) |
木曜日 | |
金曜日 |
研修修了後(7年目以降)の就業状況について
7年目以降の先輩方は神経内科のスタッフおよび産業医や健診医などのほか、労災病院等の外部医療機関での勤務医などとして活躍しておられます。現在、入局7年目以降の方々の勤務先は下のようになっています。(※五十音順。承諾が得られた施設のみを掲載。産業医科大学を除く.)
産業医・健診機関等
東芝ヒューマンアセットサービス㈱姫路工場保健センター
株式会社 明電舎 沼津事業所診療所
東海旅客鉄道㈱静岡健康管理センター
ソニーコンダクト九州㈱大分テクノロジーセンター
㈱オリエンタルランド安全衛生技術グループ産業医
労災病院
浜松労災病院
熊本労災病院
関東労災病院
その他の医療機関
鞍手町立病院
熊本機能病院
佐賀大学 医学部 社会医学講座
堺整形外科医院
さくら医院
昭和病院
白石内科医院
たつのおとしごクリニック
ひざずみ内科医院
申し込み方法
産業医科大学卒業生または卒業予定者
医局長もしくは教授に申し出てください。説明を受けたい方は、お気軽に医局員に質問してください。
他大学出身者
下記の連絡先に連絡をとり、医局長および教授の面接を受けてください。
申し込みおよび問い合わせ先
〒807-8555
福岡県北九州市八幡西区医生ヶ丘1-1
産業医科大学 神経内科学講座
医局長 岡田 和将
TEL : 093-603-1611 (代表)
MAIL : j-sinnai@mbox.med.uoeh-u.ac.jp ※メーラーが起動します。
文責:産業医科大学 神経内科学 更新日:2018.04.01