シンポジウム
第8回国際誘発電位シンポジウム
第8回国際誘発電位シンポジウムを福岡市にて開催した。脳波、脳磁図、誘発電位、機能的MRI 、経頭蓋磁気刺激など多岐にわたる手法により脳機能や神経疾患の病態の解明を目指す研究者が世界30カ国から500人以上参加した。基礎から臨床にわたる多くの講演や発表がされた。さらに海外からはJohn Rothwell先生が”the use of rTMS to explore normal mechanism of brain plasticity in the human motor system”と題して連続経頭蓋磁気刺激による運動皮質の変化を中心に脳機能の可塑性について講演された。また同時に『禅と脳』と銘打った市民講座が開催された。
第39回日本臨床神経生理学会学術大会
第39回日本臨床神経生理学会学術大会を北九州市にて主催した。特別講演では、柴崎浩先生が「臨床神経生理の50年と今後の展望」を、Hans O. Lüders先生が「EEG in Mesial Temporal Epilepsy」を、Mark Hallet先生が「Pathophysiological basis of Dystonia」を講演された。時実レクチャーでは木村淳先生が「脊髄運動ニューロンの興奮性」を、島薗レクチャーでは山口成良先生が「Hans Bergerによるヒト脳波の発見と脳波学の発展」を講演された。教育講演やシンポジウム、一般演題、ハンズオンセミナーなども充実した学会となった。
第30回日本神経治療学会学術総会
第30回神経治療学会を北九州市にて主催した。会長講演では辻教授が「神経生理からみた神経疾患の治療」のテーマで経頭蓋磁気刺激による脳卒中、Parkinson病、SCA6、てんかんに対する治療について講演された。
特別講演ではHans O Lüders先が難治性てんかんの治療について、三本博先生がALS患者のケアについて講演をされた。30周年記念講演として平山恵造千葉大名誉教授、糸山泰人国立精神・神経医療研究センター病院長に記念講演をしていただいた。また新しい試みとしてマラソンレクチャーが設けられ、学会会期中の3日間にわたり日本神経治療学会が編纂した標準的治療の内容について講演が行われた。