本講習では、「摂食障害(拒食症・過食症)治療の最新の動向とその課題―認知行動療法を中心にー」のタイトルで、摂食障害の臨床から最近のゲノム研究のデータをわかりやすく概説していただきました。 摂食障害が難治性である要因は、精神症状(体重や体型のコントロールに固執してしまい治療動機が乏しい)と身体症状(食行動異常による重篤な身体症状)が併存する点で、今回はその解決策として医療ネットワークの確立、摂食障害への認知行動療法の推進、身体合併症への対応等を中心に紹介していただきました。今後の摂食障害の診療に役立つ内容で大変有意義な会となりました。今後の河合先生の益々のご活躍をお祈り申し上げます。